概要
本資料では、ポリマーを対象とした自動分子生成技術の基礎について、MI-6の取組みと共にご紹介します。
高分子材料の開発では、分子生成やシミュレーションによる物性の計算、特徴量化を通じた物性予測などにおいてマテリアルズ・インフォマティクスを活用することができます。これにより、高分子材料の開発スピードの向上やコスト削減、新たな材料発見の促進などが期待されており、MIは高分子材料開発における重要なツールとなっています。
高分子材料の開発プロセスの中で、所望の物性を持つ高分子を発見するためには、高分子の構造を設計することが必要です。この過程で用いられる技術の一つが分子生成です。従来の分子生成技術は主に低分子を対象として発展してきましたが、高分子においては、重合点の位置や結合の複雑さを考慮する必要があるため、低分子の分子生成技術をそのまま適用することが難しいという課題が存在します。
この課題に対して、MI-6では高分子にも対応できる分子生成技術の開発に取り組んでいます。
具体的には、ポリマーの設計と物性最適化を同時に進めるアルゴリズムの開発を行っています。この手法により、ポリマー物性の多目的最適化や、生分解性プラスチックの開発、さらには化学空間探索と構造-物性相関の解明といった応用が可能となります。さらに、物性予測や逆合成経路探索といった技術と分子生成を組み合わせることで、高分子設計の効率化やその可能性を大幅に広げることに貢献します。
コンテンツ
- 高分子材料開発におけるMIの活用方法
- 分子生成とは
- 分子生成の方法
- 高分子生成の課題
- 高分子生成に関するMI-6の取り組みと技術のご紹介
対象者
- ポリマーの開発を実施されている方
- MIを用いた高分子設計手法に関心がある方
- MIに関心がある方
問い合わせ先
MI-6株式会社 事業開発部:bd@mi-6.co.jp