概要
旭化成株式会社では2016年よりR&DテーマへのMI適用をスタートし、2019年にはインフォマティクス推進センターを発足しました。その後も活動を継続し、現在はDX推進を全社的に展開しています。
本講演では旭化成でのMI推進活動とR&D DXに向けた展望についてお話しします。
- コア技術とR&D
旭化成にはマテリアル/住宅領域/ヘルスケアの3つの事業領域があり、コア技術の分野は非常に多岐に渡ります。今回は事例として、樹脂コンパウンド・触媒テーマにMIを適用したことにより得られたインパクトと結果分析についてご紹介します。
- MI推進とR&D DXに向けた取り組み・展望
R&DにおけるさらなるMIの浸透を目指して、旭化成では材料xデジタル人材の育成に力を入れており、MI利用環境や教材、サポート体制を整備しています。組織風土醸成を促す活動と現況についても具体的に取り上げます。さらに、R&D変革や革新に向けた議論を進めており、旭化成が今後目指す姿を「R&D DXビジョン」の中で示します。
コンテンツ
- 旭化成のコア技術とR&D
- 旭化成におけるMIの取り組みの経緯
- R&D DXに向けた取り組みと展望
登壇者
河野 禎市郎
Teiichiro Kono
旭化成株式会社研究開発本部 イノベーション戦略総部 上席理事
1989年 東京工業大学(現:東京科学大学) 化学科卒業、旭化成工業株式会社入社。セラミックスの研究開発に従事したのち、各種素材、半導体、電池などの分析、シミュレーションを担当。1997年よりペンシルバニア州立大学にて、最先端の質量分析法の研究に従事。時間・空間・化学構造に関する膨大な情報を含む巨大なデータの解析をきっかけに、多変量解析や機械学習に取り組む。以降、材料開発におけるデータ駆動・帰納的手法の強化に取り組み、2017年よりMIの普及拡大に着手。2019年よりインフォマティクス推進センターを設立、R&DのDXに取り組む。2023/10より、DXで形式知化されたノウハウを含めた技術無形資産の収益化を目指し、テクノロジーバリュー事業開発プロジェクトをスタート。
対象者
- 材料開発・研究開発携わる研究者、技術者、経営者
- MI導入を検討している組織の担当者
- MIを適用した研究開発事例に興味がある方々
問い合わせ先
MI-6株式会社 マーケティングチーム:marketing@mi-6.co.jp