セミナー概要
本セミナーは、QunaSys社・PFCC社との共催セミナーの一部のショートセミナーです。
本セミナーは以下の三つの主要なテーマに焦点を当てます。
まず、材料開発を取り巻く現代の潮流について説明します。ここでは、グリーン革命(GX)とデジタル革命(DX)という二つの大きな変化がどのように産業に影響を与えているか説明します。具体的には、政府の2050年カーボンニュートラル宣言、生産プロセスの転換、循環型社会の加速、多様化する市場ニーズ、製品の多品種少量化などについて言及します。
次に、これらの変化に対応するための鍵となる要素を探ります。材料産業の構造上の課題を克服するためには、データドリブンなアプローチやマス・カスタマイゼーションの経済性の向上が不可欠です。具体例として、BtoC市場のリアルタイムデータの活用と、BtoB市場におけるデータ収集の断絶をどのように解消するかについても触れます。
最後に、インフォマティクスとロボティクスを活用して「人」の付加価値を高める方法を紹介します。アジャイルな材料開発の実現に向けた実験のハイスループット化、自律的材料探索、データ駆動型実験計画の開発ワークフローの定着といった具体的な戦略を説明します。また、計算機実験のハイスループット化・自動化や、実験ロボットによる自動探索の取り組みも取り上げます。
本セミナーを通じて、参加者の皆様が材料開発をとりまく技術や動向を理解し、材料開発における革新を推進するための具体的な方法を考えるきっかけとなることを期待します。
コンテンツ
- 材料開発をとりまく潮流と課題
- DXによるものづくり産業と材料産業の変化
- 材料研究者や製品開発者の付加価値を高めるインフォマティクスとロボティクス
登壇者
入江 満
Mitsuru Irie
MI-6株式会社執行役員・データサイエンス統括
東京工業大学大学・大学院においてバイオインフォマティクスを専攻。コンサルティング会社、ITベンチャーを経て、当社共同創業。代表木嵜と共に、データ解析・ソフトウェア・ロボティクス各事業の立ち上げをリード。
現在はデータサイエンス統括として、技術/ソリューション開発および組織開発をマネジメントを、また執行役員として組織文化のマネジメントを担う。MI関連の執筆や講演実績多数。
対象者
- マテリアルズ・インフォマティクス(MI)に関わる方(研究者、解析者、マネジメント層の方など)
- マテリアルズ・インフォマティクスに興味がある、活用をご検討中の方
- インフォマティクスやロボティクスといった技術に興味のある方
問い合わせ先
MI-6株式会社 事業開発部:bd@mi-6.co.jp